クリックを誘うメール
迷惑メールは、ウイルスやスパイウェア感染の原因として未だに大きな割合を占めているのですが、この中でもウイルス対策ソフトなどで防ぎにくいのが「人間を引っ掛ける手段」です。
以前、セキュリティマガジンで総理大臣を騙る迷惑メール(「総理大臣を騙るメールにご注意」2007年10月8日投稿)についてご紹介したことがありますが、こういった類の迷惑メールは依然として猛威をふるっているようです。
先日あるセキュリティソフトの会社が行った迷惑メールの調査によると、迷惑メールに記載されているリンクや添付ファイルをクリックしてしまう人が割合多いとの結果が出たそうです。
メールには「クリックをしたくなる」内容が書かれており、メールを受信した人はそこから個人情報を抜き取る詐欺のページを開いてしまったり、気づかぬうちに自分のパソコンにウイルスやスパイウェアを招き入れてしまったりと、詐欺の手口に乗せられてしまう事例があったそうです。
迷惑メールの調査にて、膨大な迷惑メールを分類分けしたところ、最も多かった迷惑メールの内容は「お金に関連する」ものだったそうです。読む側にとって、関心の高い内容だという事でしょう。メールの内容は個人ローンのお勧めや、一攫千金の儲け話、また莫大な遺産の相続の話を持ちかけておいてお金をせしめるなど、多岐に渡ったとの事です。
また、最近の迷惑メールは時事や世相を反映した文面を送りつけて、興味を誘うものもあるようです。「北京オリンピック」や「ヨーロッパで開催されるUEFA欧州選手権2008」について書かれているもの、第三次世界大戦が始まったと「偽のニュース」でひきつけるメールもあるようです。
この他に、迷惑メールの中には、「人の心理を利用してして巧みに個人情報を引き出す内容」のもが送りつけられる傾向があり、注意が必要です。
心当たりのないメールが送られてきた場合は、文面をよく読んだ上で、リンクや添付ファイルを開く場合は、必要最低限にとどめて、慎重に行いましょう。
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