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セキュリティよもやま話

こんにちは。今回は今までと少し趣を変えて、セキュリティにまつわるちょっとトリビアな話をお届けいたします。よろしければ箸休めな気分でお気楽にお読みください。

「スパム」ってどういう意味?

一般に迷惑メールのことを「スパム」「スパムメール」とも呼びますが、「スパム」の本来の意味は、アメリカのHormel Foods Corporationが販売している缶詰のことです。ちなみに食感はハムに似ていますが、味は日本で売られているハムより塩気が多いのが特徴です。日本でも一部地域や店舗で発売されています。

詳しくはHormel Foods Corporationのサイトをご覧ください。

どうして缶詰の商品名が迷惑メールの代名詞になったの?

スパムは缶詰のため日持ちがよく、しかも安価で美味なためアメリカ軍が参加した第二次世界大戦やベトナム戦争での軍用食に指定されたことがありました。それをモンティパイソンというイギリスの有名なコメディグループがネタとして、「昨日もスパム、今日もスパム、明日も明後日も毎日毎日スパム」と戦時中の軍人がぼやいている様を表現したため、スパムが「毎日同じものを食べ続ける」ことを暗喩するようになったそうです。

この「毎日同じもの」というモンティパイソンのスパムネタを、当時のコンピュータ技術者達が、初期の迷惑メールの特徴であった「毎回同じ文面が送りつけられる」ことに皮肉って、迷惑メールのことをスパムと呼び始めたのが、スパムメールの語源といわれています。

余談ですが、古くからのコンピュータやネットワーク技術者達はこのような暗喩的表現を好んで使うことが非常に多く、例えば銀行の口座番号や暗証番号を盗み出すことを目的としたフィッシング詐欺も、騙された人を魚、騙した犯人を釣り人を暗に示す言葉になっています。

なお、魚釣りのフィッシングは「Fishing」に対し、フィッシング詐欺は「Phishing」とスペルが異なりますが、これは詐欺の手口が洗練されていることから、英語で「洗練された」を意味する「sophisticated」と「Fishing」を引っ掛けたという説があるそうです。

セキュリティに限らず、パソコン関連の用語はこのように洒落や暗喩で名づけられているものが多いので、気になった単語や言葉があれば、調べてみると意外な発見があるかもしれませんよ。

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